onomato.pei– Author –
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よろづの言の葉
「夢は叶う」の意味について考える
【「夢は叶う?」】 皆さんは「夢を持て」「夢は大切」「夢は叶う」といった内容の講演や講話を聞いたことがありますか?私は何度か聞いたことがあります。でもある事実に気付いてしまったのです。それは、「夢を持て」、「夢は叶う」と語っている人は、... -
日本語教育能力検定試験対策
「分野別用語集」を学習の中心に据える
【対策教材と大まかな方針を立てる】 今考えれば当然のことなのですが、1回目の試験はあまりにも、無謀で、無計画で臨んだため、理解が浅く、何を問われているのかさえも理解できていませんでした。勉強についてもヒューマンアカデミー著の日本語教育能... -
よろづの言の葉
「他人の不幸は蜜の味」の捉え方
【 人間の本能?「他人の不幸は蜜の味」】 「他人の不幸は蜜の味」ということわざが示すように、悲しいかな、人間というものは他人が不幸になると喜んでしまうことがあります。かく言う私も例外ではありませんでした。 私の例で言うと、日本語教育能... -
よろづの言の葉
「恩返し」と「恩送り」
令和6年度能登半島地震は1月に政府によって「激甚災害」「特定非常災害」に指定されました。被災された皆様、避難所生活を強いられている皆様、大変なご苦労されていることとお察し申し上げます。また、大切なご家族を失ってしまった皆様におかれまし... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑳ 「何も聞かずに」の謎
【 晴海〔はるみ〕が要求した理由は何か】 なぜ、「何も言わずに」、「何も聞かずに」と晴海〔はるみ〕が風優哉〔ふうや〕に要求するのでしょうか。 それは、「言ってほしくない言葉、聞いてほしくない言葉があるからではないか」と考えてみました。 だと... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑲ 海風について
【】 この物語の季節はいつかと言えば、「白い吐息」、「凍える」と描写されていることから、冬季ということが分かります。冬季の月夜に、小高い見晴らしのよい高台から埠頭へ出掛け、埠頭で海風に吹かれ、また戻っていくまでの物語です。ぺいは、この物... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑱ 木管、弦楽器、金管の意味を考える
【フルートの伴奏は何を表しているのか】 フルートメインの伴奏が2回出てきます。車を降りて、晴海〔はるみ〕が埠頭に立ったときの場面とセメントを積んでいる倉庫で風優哉(ふうや)が膝を抱える場面です。そして、2年ぐらい経った頃に「なぜここだけフ... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑰ 埠頭を渡る風を見たのは
埠頭に立った晴海〔はるみ〕が回想する場面があります。 埠頭を渡る風を見たのは、いつか 二人が ただの友達だった日ね「埠頭を渡る風」作詞:松任谷由実(12枚目シングル東芝EMI 1978.10.5発売) この一行にも深い意味が込められていたと痛感すること... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑯ 色の効果を考える
【青から白 そして、青へ 】 埠頭を渡る風には2つの色の名前が出てきます。「青いとばり」の青と「白い吐息」の白です。色が出てくるのは前半と後半に青が2回、そして、その途中に白が1回です。時系列で表せば、青→白→青の順となります。 前にも書きま... -
「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑮ 選ばれた言葉での構成
【なぜ「セメント」という言葉を選んだのか】 言葉にはイメージが付随しています。たとえば、イチゴという言葉を聴くと「酸味」「甘さ」などの味や「ケーキ」などスイーツの材料となるようなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。 では、...