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「埠頭を渡る風」に訊く
「埠頭を渡る風」解説編⑱ 木管、弦楽器、金管の意味を考える
フルートの伴奏は何を表しているのか フルートメインの伴奏が2回出てきます。車を降りて、晴海〔はるみ〕が埠頭に立ったときの場面とセメントを積んでいる倉庫で風優哉(ふうや)が膝を抱える場面です。そして、2年ぐらい経った頃に「なぜここだけフルー... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑰ 埠頭を渡る風を見たのは
埠頭に立った晴海〔はるみ〕が回想する場面があります。 埠頭を渡る風を見たのは、いつか 二人が ただの友達だった日ね「埠頭を渡る風」作詞:松任谷由実(12枚目シングル東芝EMI 1978.10.5発売) この一行にも深い意味が込められていたと痛感すること... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑯ 色の効果を考える
青から白 そして、青へ 埠頭を渡る風には2つの色の名前が出てきます。「青いとばり」の青と「白い吐息」の白です。色が出てくるのは前半と後半に青が2回、そして、その途中に白が1回です。時系列で表せば、青→白→青の順となります。 前にも書きました... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑮ 選ばれた言葉での構成
なぜ「セメント」という言葉を選んだのか 言葉にはイメージが付随しています。たとえば、イチゴという言葉を聞くと「酸味」「甘さ」などの味や「ケーキ」などスイーツの材料となるようなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。 では、「埠... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑭ リフレインが叫んでいるのは…その2
リフレインが意味すること 青いとばりが 道の果てに続いてる悲しい夜は 私を隣に乗せて街の灯りは 遠くなびく帚星何も言わずに 私のそばにいて「埠頭を渡る風」作詞:松任谷由実(12枚目シングル東芝EMI 1978.10.5発売) 上記の部分は「埠頭を渡る風」の... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑫「それ以上」の「それ」とは…その2
「それ」が指し示す位置関係を考える もう それ以上 もう それ以上 やさしくなんか しなくていいのよ「埠頭を渡る風」作詞:松任谷由実(12枚目シングル東芝EMI 1978.10.5発売) 解説編⑪で示したように、松任谷由実さんはこのフレーズの意味を1番と2... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑬ リフレインが叫んでいるのは…その1
リフレインで伝えようとしていること 音楽用語ではフレーズを繰り返すことをリフレインと呼んでいます。松任谷由実さんは「リフレインが叫んでいる」という名曲も制作されています。その曲では「どうして」という箇所がリフレインされています。 リフレ... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑪ 「それ以上」の「それ」とは…その1
「それ以上」の「それ」が状況を示唆する 晴海〔はるみ〕が、本当は口に出して叫びたいけれども、心の中で叫んでいるモノローグがあります。 もう それ以上 もう それ以上 やさしくなんか しなくていいのよ「埠頭を渡る風」作詞:松任谷由実(12枚目シ... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑩ 晴海〔はるみ〕を変えた出来事とは
風優哉〔ふうや〕を変えた出来事は何だったのか 国語教育学者の福嶋 隆史さんは、教科書に出てくる小説や物語の基本的な構成は、ほとんど以下のようになっていると述べています。【「国語が日本をダメにする」福嶋隆史著 中央公論新社】 物語の始まり…... -
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「埠頭を渡る風」解説編⑨ 視線移動先心情代言仮説で考える
映像描写が多い意味を考えると あるとき、「埠頭を渡る風」では、景色や情景の描写が多いことに気が付きました。心情を表している言葉もありますが、こちらは少ない気がしました。なぜだろうと気になっていました。松任谷由実さんは言葉の魔法使いですから...