日本語教師の夏休みは何をする?
留学生相手の日本語学校で働くとすると、おおよそ一か月の夏休みが設けらると思います。さて、この夏休み期間、日本語教師はいったい何をするのでしょうか。
留学生はといえば、もちろんアルバイトに励む期間です。留学生は資格外活動許可申請書を出入国在留管理庁(法務省)に提出しますが、長期の休み以外は週28時間以内という制限が設けられています。しかし、夏休みになれば週40時間まで働くことが認められます。
冒頭の疑問に戻りますが、夏休みは日本語学校の常勤なのか非常勤なのかで仕事の内容が変わります。結論を言えば、非常勤の場合は教えるという仕事はできません。つまり、この期間は給与をもらえない期間となります。
しかしながら、学校によっては夏休み期間中に1~2回、講師会議のようなものがあって招集されるところもあります。学校の教育方針や指導方針の確認や、定期テスト、JLPT対策、後期学費未払いで生じる問題、上級学校(専門学校や大学)への進学の進捗状況、学生の生活指導に関することなどが、伝えられ話合いが行われるかと思われます。そして、この講師会議は勤務扱いとなります。ですが、一か月で1~2回の勤務です。他の月と比べれば大きく給与が減ることになります。
日本語学校の常勤講師と非常勤講師の違い
では、就職する際に常勤で働くように希望を出せばいいのではと思う人もいるかもしれません。常勤であれば1年を通して毎日出勤することになるので、給与も安定します。
実は私は、厚顔無恥だったので就職の面接で「常勤」を希望しました。すると、日本語学校の先生からは、はっきりと「初めて日本語学校で働く人は常勤で採用しません」と言われました。校長先生から話された理由は2つです。
一つ目は、初めて日本語学校で働く場合、教材研究に時間が掛かり、毎日授業をすることが大変になるということです。また、仮にできたとしても授業が軽視され授業内容がおろそかになってしまい、習得させるべき重要なところを習得させられないまま次へと進んでしまうようになるとも言っていました。経験があれば、指導する内容の軽重や系統、外してはいけないツボのようなものが分かり、毎日でも継続して勤務することができるようになるそうです。「みんなの日本語」のテキストであれば、ⅠとⅡを二回以上通して指導した経験があることが必要だと言っていました。
二つ目は、夏休みに必要となる生活指導や進路指導,渉外、行事企画運営など、学校の運営にかかわる総合的な実践力、業務の経験値が未知数か、ない状態であるためと、言っていました。
日本語教師として働く意義は何だろう
私の働いている学校では、ベテランで経験があって複数の学校を掛け持ちしていたり、週2回でこの学校だけだったり、この学校と別の派遣の仕事をしていたりする先生など、非常勤でもいろいろなパターンで働いています。意義と状況と給与を考えてのことだと思います。
最低賃金からみれば、非常勤講師の時給は高いですが、公立学校の時給から見れば、日本語教師の時給はまだ低いと言わざるを得ない状況です。
ところで、日本語教師として働く場合、儲けだけを優先して考えると何が一番いいか分かりますか。それはオンラインで教えることだそうです。とはいえ、マンツーマンで教える場合はあまり稼げません。一度の授業で複数の生徒に教えることが必要となります。
しかし、諸外国や外国の人を相手に広告を出し、募集してとなると、外国語が堪能であることが求められそうです。
同じ日本語教師養成講座の受講生の人は、「サーフィンが好きなので、サーフィンが毎日できる外国に行き、そこで日本語を教えて暮らしていきたい。」と言っていました。
日本語教師はおそらく世界のどこでも働ける仕事です。どこでどう働くかということは、人生において、何を優先するかということを考えることになりそうです。