「分野別用語集」を学習の中心に据える

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対策教材と大まかな方針を立てる

 今考えれば当然のことなのですが、1回目の試験はあまりにも、無謀で、無計画で臨んだため、理解が浅く、何を問われているのかさえも理解できていませんでした。勉強についてもヒューマンアカデミー著の日本語教育能力検定試験 第5版(通称は赤本というらしい)を3回読んだだけでした。ただ、この本は約550ページと分量が多く、3回読むのも時間が掛かって大変だったことを思い出します。当然ではありますが、結果は不合格でした。

JEESの日本語教育能力検定試験の不合格の通知は葉書で送られてきます。その年の通知葉書の到着日はなんとクリスマスイブでした。そのときは、不合格の通知は葉書で送られてきて、合格通知はA4の封書で送られてくることを知りませんでした。(2回目試験の通知の葉書がなかなか届かず、少し日数が経ってA4の封書が届いたことで初めてその事実を知ったのでした。)そのため、赤本を3回読んだだけなのに、ついつい期待をしてしまい、ドキドキしながら圧着された葉書をめくりました。

そこには試験結果の自分の位置がA~Hの記号で表されていました。そして、結果はなんと「F」。もちろんAが最も上位の位置です。試験Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの総合点220点のうち、約半分の111点しか取れていませんでした。

 簡単じゃないことは分かっていました。振り返ってみれば、初めて聞くカタカナ用語があまりに多く、知識として頭に全く入っていなかったことに気付きました。

 そこで、次回の試験対策としては、前の反省も踏まえ、赤本の日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第5版は参考程度にしか見ないことにしました。なぜかと言えば、量が膨大すぎて理解するのも、記憶するのも時間が掛かりすぎると思ったからです。しかし、知識の基地となるもの、あるいは核となるものが必要だとも感じていました。それには「赤本」の分量よりも少ないものが絶対条件です。


 そのとき、思い付いたのが「日本語教育能力検定試験分野別用語集」(翔泳社 ヒューマンアカデミー著)でした。この用語集に載っている用語さえ理解・記憶できれば、試験に対応できるに違いないと確信に近いものを感じたのです。こちらは292ページで分量としては大分減らすことができると思いました。

 これをいつまで覚えればいいか考えました。しかし、索引の用語の数を数えてみると、なんと1600以上ありました。10月が本番なので、過去問にも取り組みたいと考え,8月までには覚えてやるぞと決心しました。

 ちなみに、下の写真は、合格したときに届く封書です。合格したときにはハガキが届きません。
 この合格証書には試験の成績は書かれていません。そのため、ぎりぎりでの合格であってもトップ層の合格であっても、同じ文面のものが届くことになります。

 

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