用語集記載の同じ用語の関連付けをする

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同じ用語があちこちのページに載っている?

 用語集を「知識の基地」として、読み始めていったとき、「あれっ?」と思うことが出てきました。それは、何かというと、ここに書かれている用語は、前に別のところで読んだことがあるような気がするということです。
 気になって索引を見てみると、やはりその用語には記載しているページの数字が複数載っていました。なんだか頭がもやもやしてくるようでした。あっちのページでも解説していて、こっちのページでも同じような解説をしているのはなぜなのか疑問が生じたのです。
 でも、それはすぐに理由が分かりました。巻末を見ると、執筆者が10人載っていたからです。10人で分担して執筆したのであれば、用語の解説が重複するのは当然だと思います。この10人の先生方が、執筆するために一堂に会して、重複することがないように綿密かつ、厳格に分担するということは不可能に近いと思うからです。執筆依頼は個々になされたと思います。
 とはいえ、同じ用語の解説が何カ所も出てくるけれど、それをどうすればいいのか少しだけ悩みました。でも、しばらくすると、何カ所も出てくる用語は、試験よく出る重要な用語であるに違いないと思うようになりました。同時に、頭がもやもやさえしなくなればいいことなのだと気が付き、もやもやさせない方法を考え出しました。
 その方法は、同じ用語が出てきたと思ったら、索引で記載ページを確認し、用語の見出しの右隣にそのページの数字を書き込むということでした。そして、相互にすぐ見合えるように、同じ用語が記載しているページを開き、同じ用語の見出しの脇に先ほど読んでいた用語のページの数字を書き込みました。
 

 具体的には、用語集P82の「コミュニケーション・ストラテジー」という見出しの脇に「P55」と書き入れ、P55の「コミュニケーション・ストラテジー」の見出しの脇に「P82」と書き入れるようにしたのです。これにより、相互のページからすぐ参照できるようになりました。
 しかしながら、分野の違う箇所に出てくる用語の解説なので、解説の詳しさも当然違っています。そこで、せっかくなので、一番詳しく解説してあるページはどれか読み比べました。そして、索引を見て、該当用語の複数記載のページの数字の中で、最も詳しく解説しているページの数字を、蛍光ペンで塗ることにしました。
 

 具体的に「CEFR(セファール)」という用語の例で示すと、索引にはCEFR(セファール)について5つのページ「26,43,45,46,133」が書いてあります。その中の一番詳しい解説と思った45に、「26,43,45,46,133」と蛍光ペンで色を付けたのです。もちろんこれら5つのどのページからも他のページに移れるようにページ数の書き込みもした上で行いました。さらには、各ページに書き込んだ参照ページの数字の一番詳しい解説記載ベージの数字にも蛍光ペンを塗りました。
 たったこれだけのことではありましたが、頭の中のもやもやがとてもすっきりとしたのを覚えています。まるで、バラバラだった仲間を引き寄せて敵を倒しに行くチームを作ったような気分になったのでした。

 実は後から気付いたのですが、これは用語集にも載っていた「チャンキング」(覚えるべき対象をいくつかのかたまりに分け、覚えやすくすること)だったということが分かりました。そして、チャンキングは短期記憶に保存するための工夫の一つということでした。

 

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