2022年も、曲中の「悲しい」とは誰が悲しいの?
「強がる姿、嘘になる」って何のこと?
そもそも「埠頭を渡る風」とは何なの?
言葉と言葉、文と文がつながるように、省略されている出来事や関係、状況を当てはめては打ち消すことを続けました。
決心から1年半経ち、ようやく大筋が見えた気がしました。「やさしくなんかしなくていいのよ」は誰に対してなの?そうして2年経った頃、細かいところも、私なりにこういう意味だと実感できるようになりました。
余談ですが、2023年に歌詞の意味をようやく7割ほど解明したころ、THE JOURNEY CONCERT TOURのチケットを手に入れて、コンサートに行きました。コンサート終盤、思ってもいなかったことで自分でもびっくりしたのですが、「埠頭を渡る風」の前奏が流れた途端、怒濤のように涙があふれ出し、それを止めることができなくなっていました。
その後も、毎日何度も聴き、パズルのピースを当てはめては打ち消し、当てはめては打ち消す作業を繰り返しました。丁度、日本語教師を目指したことも相まって、歌詞に出てくる文法についても調べるようになりました。
例えば「しなくていい」の意味の違い「のよ」と「よ」の意味と違い、イントネーションによる意味の違いなどです。
言葉の魔法使いとも言える松任谷由実さんの歌詞は、魔法が幾重にも巧妙に仕掛けられて真意を覆っており、解明することが難しいようにも感じましたが、愚直に挑み続けた結果、何とか一筋の灯りが見えたような気がしました。
その灯りが見えたときには、3年近くもの年月が経っていました。